Purity of essence

文芸全般、主に映画と書評です

2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

出版社の安定感

出版社というのは実においしい商売な気がする。 なぜなら利益は作家と折半だが、リスクはほとんど作家が背負っているから。 作家が売れなくて引退したり、バイト生活や遺産を食いつぶす生活をしていても関係ない。出版社が失うものはせいぜい出版コストのみ…

PERと信用倍率はどうやら相関があるらしい

日経平均採用銘柄を分析にかけてみたところ、 どうやらPERと信用倍率は若干ながら逆相関の関係があるような気がする というか考えて見れば当たり前か 割安だから(PERが低いから)買われる(信用倍率が上がる)、割高だから(PERが高いから)売られる(信用…

自由度とオプション

http://www18.tok2.com/home/kabutaro/econophysics/nikkeidist.htm によると、日経平均、ダウ、S&Pいずれも自由度約1.7のt分布に従うらしい。 t分布は自由度が1でコーシー分布になり、自由度が無限大に近づくにつれて、正規分布に収束する。 ここから後付け…

プログラマー三大美徳

日本人の美徳を上げるなら ・勤勉 ・謙虚 ・気長 だろう。 そしてプログラマー三大美徳は ・怠惰 ・傲慢 ・短気 である。 ソフトウェア産業が発達しない理由がよくわかる。

医原病

医原病というワードはもっと周知されるべきだと思うんだ 医原病とは医療行為が原因で生ずる疾患のこと。「医源病」「医原性疾患」も同義。また「治原性疾患」「治原性障害」なども同義。ウィキペディアより 病院という病原菌が蔓延する場所に行くことも医原…

投資家という存在が許される理由

ある日、とある投資家Aが1時間で10万円を稼ぎ、悠々と昼食をとっていた 一方、あるコンビニ店員Bは給与明細に書かれた1か月分の賃金10万円を苦々しい気持ちで眺めてから時計を見た。10時間後に勤務が始まる。 これだけ見れば何とも不公平な話だ。 しかしこう…

果ての国か、月並みの国か、ヒューリスティックな見分け方

月並みの国は極端なことが基本的に起きない正規分布の世界 果ての国は極端なことがまれに起きるべき分布の世界 この二つを大雑把に見分ける方法を考えた 自分の10倍の存在を想像してみること 想像できなければそれは月並みの国 想像できればそれは果ての国 …

極度に退化した人類には魔法と科学の区別はつかない

唐突に思いついた

オプション性について

オプションとは一般人には馴染みがない概念だが、要するに選択肢があるということだと思えばいい。 オプション性こそがブラックスワンに備える最良の手段であり、オプションがない状態が脆い、とナシームタレブは書いている。 選択肢のない状態がなぜ脆いか…

コロナの経済への影響

めったに見ないが、経済複雑性指標(ECI)というのがあり、日本は世界一高いらしい。 あまり使われない理由は ・経済指標としての妥当性が微妙 ECIが高い=複雑な経済構造をしていることが経済にどういう影響を与えるかということにいまいち納得できない。提…

反脆弱な生き方

タレブによると、反脆弱な人生とは膨大な蔵書のある、節度のある遊び人ということらしい。これにぴったりな日本語は高等遊民だろう。 そして逆の脆弱な生き方とは観光客となっている。 これは若干抽象的過ぎるので、個人的にはガイド付き観光ツアーのような…

脆弱国家日本

思えば日本の抱える負債は 30年前のバブルの不良債権だったり 20年前の就職氷河期への対応策だったり 9年前の原発事故の後始末だったりする いまだにリーマンショックの後を引きずる企業も多い 中韓との軋轢も源泉は80年前である ようするに日本は問題を先送…

反脆弱性――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方 バーベル戦略

ブラックスワンよりも倍くらい分厚いが、著者と訳者がこなれたのか、だいぶ読みやすダッシュボードhttps://blog.hatena.ne.jp/くなっていた。とはいっても過剰ともいえるほどの皮肉たっぷりな論調は相変わらずだが ナシーム・タレブはリーマンショックを予想…