Purity of essence

文芸全般、主に映画と書評です

出版社の安定感

出版社というのは実においしい商売な気がする。

なぜなら利益は作家と折半だが、リスクはほとんど作家が背負っているから。

作家が売れなくて引退したり、バイト生活や遺産を食いつぶす生活をしていても関係ない。出版社が失うものはせいぜい出版コストのみ。

一方で大ヒットすれば作家に印税を払う必要はあるけど、本の売り上げはそのまま利益につながる。

こう考えてみると実においしい商売だろう。ベストセラーを数本抱えていれば安定して稼ぎつつ、次のベストセラー作家を探し続けることができるし、さほど注目されていなかった作家が唐突にノーベル賞を取るという可能性もある。