Purity of essence

文芸全般、主に映画と書評です

2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

騙されないための学問

経済学を学ぶことは、経済の問題を解決するためではなく、経済学者に騙されないようにするためにある。(ジョーン・ロビンソン) という語録を聞いた。これは経済学に限らずいろいろな分野で通じる理屈だろう。 かつてマキャベリの君主論は悪徳の書とされて…

非効率と低生産性こそが資本主義の救世主なのかもしれない

日本経済が破綻しそうで破綻しないのは、 日本のシステムの低生産性、非効率こそが暴走する資本主義に対してブレーキになっているのではないだろうか?

経済における縮退という概念

『現代経済学の直観的方法』 長沼伸一郎著を読んでの感想 縮退というワードは実にキャッチーかつ、わかりやすい わかりやすい例としては 例えば一昔前の商店街ではたくさんの小さな商店が共存して賑わっていたのに、それが郊外に大手資本が入ったショッピン…

現代経済学の直観的方法(長沼伸一郎)

わかりやすくもあり、示唆にも富むというすごい内容だった ・日本は欧米列強の搾取から守るために資本主義を導入せざるを得なかった ・資本主義はその外見とは裏腹に実は極めて原始的な状態であり、これ以上壊れようがないから生き残っているのではないか? …

今も昔も人類は弱肉強食だということ

確かに今の時代は腕力体力でどうにかなるものではないであろう。先進国に住んでいるならなおさら。 何のことはない。 「力」が腕力や体力じゃなくて、知力や経済力や権力に変わっただけ。