『現代経済学の直観的方法』 長沼伸一郎著を読んでの感想
縮退というワードは実にキャッチーかつ、わかりやすい
わかりやすい例としては
例えば一昔前の商店街ではたくさんの小さな商店が共存して賑わっていたのに、それが郊外に大手資本が入ったショッピングモールができることで客がそちらに流れ、シャッター街と化している。
とのこと。
シャッター街を見てその地域が経済繁栄している、と感じる人はいないだろう。
しかし数字上はシャッター街から読み取れるようなほど悲惨な衰退しているわけではなく、郊外にショッピングモールや外食チェーンが乱立するくらいには発展している。
このようなシステムのごく一部の要素が巨大化し、それ以外の要素がほとんどシステムに影響を与えなくなる状態を縮退と表現するらしい。
日経平均がファストリだけ肥大化し、それ以外の個別銘柄は地を這っている状態とか、アニメ映画が毎年興行成績を更新するも、それ以外の映画は没落し続ける邦画業界とか
思い当たる状態がどんどん思いついてしまうのが恐ろしい