Purity of essence

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ブルシットジョブクソどうでもいい仕事の理論 第3章

ブルシットジョブはたいていは雇用のための雇用である。ブルシットジョブ従事者の苦悩は、自らの意思に反して、詐欺行為を行っているということにつきる。

中世の農奴は意外と働いていない。理由は監視されてなかったから。

ポーランド人「怠け者が編むのは悪魔のセーター」

この言葉の真の意味は働かなければならない、ではなく、余計なことはするな。とのこと。

時間という抽象的なものを売り買いするようになったのはつい最近であり、古代ギリシャでは奴隷を買うことはあっても、その人の時間を買うということはなかった。

時間という感覚は仕事と結び付けられており、「主の祈り3回分」とか「卵が茹で上がるまで」のように、時間を仕事で表現していたので、仕事とは尺度でもあった。

労働者の時間を買ったという認識の雇用主がサボらせておくのはシャクだと感じるため、どうでもいい仕事をあてがうようになった。この感覚はあまりにも一般化しており、雇用主だけではなく、一般人ですらもこの感覚を広く持っており、勤務中にもサボっている人間を見ると憤りを感じるような社会になっている。