Purity of essence

文芸全般、主に映画と書評です

超訳一般理論まとめ

1.失業は供給能力に比して需要不足から発生する

2.賃金は古典派や市場原理から考えるほどは下がらない

3.需要は投資と消費の合計、消費はほぼ一定だから需要不足は投資に依存する

 つまり1より投資すれば失業は解消する。公共投資でもいい

4.投資は収益の期待値と金利の関係で決まる。金利より儲かるプロジェクトに投資されるから

5.未来のことはわからないから期待収益率は適当、よって金利のほうがより投資量に影響する

6.金利流動性選好できまる。流動性選好が上がると現金が欲され、金利が上がる。

7.現金が欲しい人に金を与えれば現金の抱え込みが減り(現金需要が減るから)金利が下がる

8.現金の供給を増やせば金利が下がる、金利が下がれば投資が増える、投資が増えれば需要も増える、需要が増えれば雇用も増える。

金利が上がれば全く逆の流れで雇用が減る。

9.金利(金の市場)と実体経済は連動していない

 

おまけ

金は勝手に作れないこと、代替が効かないこと、いくらでも貯蔵できることから特殊な地位を占める。たとえば小麦は需要が上がれば供給が増えるし、貯蔵する費用も発生する。

このような特殊な立ち位置にいるから金を求めるので、金の供給を増やしてやれば雇用は増える。

景気の循環は投資家のマインドで決まる。不景気だといい投資でも尻込みするし、景気が良ければ危険なプロジェクトでもみんな投資する

賃下げは消費は減るし、雇用者は様子見するなどして、雇用が増えるとは限らない。雇用市場は需要供給曲線の通りにはいかない

貨幣数量説によると、金の量と物価は連動するが、失業がある場合、お金の量が増えれば一部は需要増加=雇用が増えるために使われるから物価は上がるとは限らない。

金利で金持ちが貯蓄に走ると資本形成に有害

金利が下がれば不労所得は下がる。さらに金利が下がれば投資に回る、投資が増えれば投資が増えれば収益率も下がる。よって金利生活者は死ぬ。