知的戦闘力を高める独学の技法(山口周)によると、教養は仕事のできない人間の逃げ場になってしまうこともあるという。職場でバカにされているコンプレックスを教養で埋め合わせようとするわけだ
A「〇〇さんって仕事できますよね」
仕事のできない教養主義者「でもあの人教養ないよ」
というわけだ
たしかにこれではどう見てもただの負け惜しみだが、これを解消する最もいい方法がある。
金である。
A「〇〇さんって仕事できますよね」
教養主義者「でもあの人、金も教養も俺の半分以下だよ。ああいう人はひたすら仕事する人生を送るしかないんだよ」
これなら負け惜しみにはならないであろう。
古代ギリシャにこれに似たような話がある。
貧乏な哲学者のターレスは日々哲学なんて役に立たないとバカにされていたが、ある日天文観測からオリーブの大豊作を予測し、圧搾機を借り占めておいて大儲けしたという。
金というのは実にわかりやすい結果である。稼ぐ方法は常に考えておくべきだ。
たとえ欲しくなくても、貧乏でよくても、金という他人が極めてわかりやすい結果を示しておくことは重要だ。